富士山登頂-月に叢雲、花に風-

予てより準備していました、富士山へ行って来ました。
社会人になってから行こう行こうと思っていたのですが、
開山時期はまともに休みもとれずに。
お盆休みなにそれ美味しいの?って仕事ですし仕方ないのですが。

そうこうしている間に世界遺産に登録されたということで、
観光客が増えすぎる前に今年こそはと。

新宿高速バスターミナルよりスバルライン五合目へと出発。
夜は星景撮影の予定ですので、バスの中で仮眠を取ろうと思っていたのですが。

後ろの席の家族連れさんの会話が気になってあまり眠れませんでした。
騒がしいとかでしたら、別段気にせず眠ることができるのですが。
なんかもう会話が可愛すぎて。

小学校低学年(もしくはそれ以下)の男の子二人と女の子一人でしょうか。

バスが出発した時は、
「高速バスって本当に高速なの?!」とはしゃいでいた女の子。
しかしながら、渋滞に掴まってストップ・アンド・ゴーを繰り返していました。
到着したのは予定よりも1時間遅れ。
あまりに流れの悪い移動に
「ぜんぜん高速じゃない(´;ω;`)」と悲しそうにつぶやいていたりだとか。
おのれ渋滞ィィィィィィ!貴様のせいで(ry
青梅の山岳地帯のあたりで、山を見てまた元気になったようでしたが。

男の子たちの方も、並び立つ山をみて喜んでいたようで。
「あの山、強そうだな!」
「いや、あっちの山のほうが強そうだって!」
強そうな山ってなんでしょう。
尖っている山が強いのか、高い山が強いのか、
はたまた全てを包容するながらかな山が強いのか。
このへんの感覚って、子供独特で面白いですね。

そんな楽しそうな会話を聞きながら、3時間強で富士山五合目へと到着。


5合目でも標高は約2200m。
日中、東京が35°ですが20°ぐらいでしょうか。
風が吹いてることもあり、肌寒いぐらいの気温でした。

IMGP2694
5合目より頂きを眺めて

5合目まで登ってきているはずですが、それでも聳え立つ威容。
これから此処に登るのかと気合を入れなおし。
しかし気になるのが、降り続く小雨と頂上にかかる雲。
星景写真を撮る予定ですが、大丈夫なのかと過る不安。

お昼ごはんも摂取して、
一時間ほど身体を気圧にならして出発です。

小雨が降っていましたので、初っ端からレインウェアの下だけ着用。
上はひどくなった時に着たり脱いだりを繰り返し。

6合目までは緩い登り坂が続いていました。
土よりは、舗装のように敷かれた岩の上を歩く道が多い印象です。

6合目からだんだんと傾斜がつき初めました。
上り道もだんだんと狭くなり始め。

IMGP2707
ツアー客の団体で渋滞

狭い道に、ツアー客の団体さんがつっかえて渋滞しています。
吉田ルートで追い抜いたのが、把握しただけで5団体程。
ツアー以外のかたがたも含めて、かなりの人数が同じ時間帯に登っていました。
人があまりに多すぎて、あまり自然の中にいる気がしなかったりと。

IMGP2711
山中湖

7合目の道中より山中湖川を撮影。
不老山や大洞山等が連なって見えています。
始終雲や霧がかかっていて視界が悪いですが、
雲のかかる山を見下ろしているのはとてもいい気分でした。
自分は今、高いところにいるんだなぁと改めて。

IMGP2718
烟る8合目

8合目になると、周囲は文字通りの霧雨に。
視界があまり良くなく、レインウェアを着ていても体温を持っていかれるような状態でした。
休憩も長くとりすぎると身体が冷えすぎるので、撮影と行動食の摂取以外は極力手短に。
撮影も、雨がひどすぎてレンズ交換ができなかったりと散々でしたが。
広角を撮りたい時以外には、基本的には「DA18-270/3.5-6.3ED SDM」で撮影しています。
K-30事態が防塵防滴なのと、18-270はカバー範囲が広いので非常に助かりました。
とはいえ、土砂降りに晒すのもまずいので撮影頻度はガタ落ちでしたが。

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御来光館より

8合目最後の御来光館前より、忍野村側を撮影。
ずっと遠くまで山を見渡せます。本当に、曇っているのが残念でなりませんでしたが。

この写真を撮ってからが地獄でした。
8合目から9合目を通過して頂上までは、途中に山小屋も無くひたすら登るだけなのですが。
雨がひどい、風が強いでひたすら体温を奪われながらの登頂になりました。
遮るものがない場所では、前傾になっていないと身体を持っていかれそうな強風が吹くことも。
あまりに風が強い時は、岩陰に隠れて暖をとっていました。
用意していた防寒着は全て着込みましたが、雨が降っていることもあり
体感温度は一気に下がっていました。

IMGP2731
頂上手前より

風が弱い場所を探して、忍野村・山中湖村の夜景を撮影しました。
ISO400で400秒露光撮影。
曇っているせいで、街の灯が雲に写り込んでいるのが残念ですが
180°近いパノラマの夜景は圧巻でした。

雨と風で予想以上に時間がかかって山頂へ。
本当は此処で星景写真を取ろうと思っていたのですが。
月に叢雲どころか完全に雲が空を隠していました。
寒いし星は見えないしで叫び出したい気分でしたが、
寒すぎて叫ぶ気力もないという。
山頂までいけば雲を突き抜けて星が撮れると思っていましたので
正直かなり落胆していました。

IMGP2733
整備用ブルドーザー

閉じた山小屋の前に、ブルドーザーが止まっていましたのでぱしゃりと。
ISO感度をあまりあげたくありませんでしたので、40秒ほど露光。
やっぱり町側の空が明るくなっていました。
ここまで持ってくる時はどうやって移動してきたのでしょうか。

到着が22時前後、ここから5時の御来光まであと7時間。
ひたすら寒さとの戦いでした。
ダウンのシュラフも持ってきていたのですが、
雨にやられてあっという間に保温能力が低下。
多少重くても一人用の簡易ツェルトを持ってくればよかったなと。
洒落にならないぐらいに身体が震えていたので、
これ朝まで持つのかなと思いながら、身体を動かし朝を待ちました。
凍死で朝刊の一面を飾るとか冗談じゃない。

3時過ぎぐらいになると御来光待ちの人が増え始めました。
3時30分頃になると山頂の山小屋が開きましたので、
400円と山価格の高いココアを購入しました。
震え続けていた身体に、街中であれば100円で買えるココアが
涙がでそうなぐらいに有難いものでした。

IMGP2757
4:30より御来光・・・?

懸念はしていたのですが、やはり雲がかかっており
まともに御来光は拝めませんでした。
雲の隙間からうっすらと陽の光が射している状態でした。
星も見れないし御来光も見れないしとなんかもう・・・。

とりあえず御来光も拝んだ(?)ので、
お鉢巡りをして、日本で一番標高の高い剣が峰へ。
あまりに人が多すぎて、写真は撮ったもののブログには乗せられませんが。

帰り道は途中まで吉田ルート・須走ルート共通の下山道へ。
案内ですと上りの予定時間は7時間でくだりが3時間になっていましたが、
登りとくだりと本当にそんなに違うのかと疑問に思っていましたが。

足元が火山灰?赤土?の砂のような道を駆け下ります。
一歩踏み込めば脚が傾斜に沿って沈み込み、軽快に降りることができました。
傾斜事態はそこそこきついので脚への負担はあるのでしょうが、
ストックを使いながら一気に駆け下りました。
寒さで体力を奪われていましので、はやく温かいところに降りたいというのもありましたが
下山は楽しかったです。
吉田口でこれでしたら、有名な御殿場口の大砂走りはどれほど楽しかろうと。
次行くとしたら、御殿場口から降りてみたいですね。

IMGP2766
朝日

御来光は拝めませんでしが、山や街に差し込む朝日を視ることができました。
神秘的で、この眺めを視るためだけでも登ってよかったなと思います。

9時過ぎぐらいに5合目へ下山。
帰りのバスが15時、正直余裕を見過ぎました。
やることもありませんので、富士山名物(?)噴火カレーを食べて
ビジターセンターの横で泥のように寝ていました。

下山の際に、6合目のあたりで一気に疲れが出始めましたが
寒さで体力を奪われていたのと寝不足が原因だったようで。
1時間ほど仮眠をとった時には、随分と身体が軽くなっていました。

帰りのバスの中でもやはりずっと寝ていました。
予想通り渋滞に掴まって1時間以上遅れましたが、
どうせ寝ているだけでしたので特に気にせず。

新宿に戻りバスをでると、一気に熱気が襲って来ました。
夏の間は5合目みたいな高所で過ごしたいですね(笑

今回は天気が悪すぎて目的の半分も達せられませんでしたが、
とりあえず日本の頂きに登るという目的だけは達しました。

富士山に登ると人生観が変わるという話も聞きますが、
今回はがっかり感が強すぎて。

次は天気の良い日を狙って、もう一度登ってみたいですね。


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